ショパンの愛したピアノ The Piano He loves

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先日、ご縁があって、ショパンについてお話を伺う機会がありました。

ピアノの詩人、ショパン。
Fryderyk Franciszek Chopin

ポーランドで生まれ、20歳で祖国を離れた後は二度と故郷の地を踏むことがありませんでした。

パリに住まいをもうけ、そこで祖国ポーランドの民謡などの音楽的財産を自分の作品の中に強く取り入れ、作品を書き残しました。女流作家、ジョルジュ・サンドとの恋のお話も残されているショパン。

彼の作品のポロネーズ、マズルカなどはボーランドの伝統的な舞踏から生まれた作品たちです。

民族舞曲そのものはかなり単純なものですが、彼の繊細さ、複雑な人間性が、単純な素材に新たな物語を与えています。

ナイーブな人だったようで、音に対するこだわり、自分の作品の演奏に対するこだわりも人一倍強かったとか。
それらを直接知る由はありませんが、時々、その手がかりに触れる幸運に出会うことがあります。

その一つが、ショパンが生涯愛したピアノメーカー、プレイエル。
パリ郊外の町工場でひっそりと緩やかに生産されたピアノたちは、独特の音色を持ち、他のピアノメーカーのものとは、そのタッチ、音色、たたずまい、どれをとってもかなり独特なものです。

鍵盤はとても軽く、音色の幅は比較的小さいので、音の大小のみでの表現しきるのが難しく、音色に対してよりシビアになります。メロディーをいかに歌わせるか、そしてそれらを包む和音をいかに響かせるか。

このピアノの特徴を考えると、ショパンの作品の演奏にも通じるように感じます。

私は、ショパンは自分の作品をプレイエルで演奏されることを想定して作っていると思っています。

 

私がこのピアノの存在を知ったのは、高校時代に読んだピアニスト安川加寿子さんの評伝「翼の生えた指」を読んででした。(青柳いづみこ著『翼の生えた指 評伝 安川 加壽子』(白水社、1999年)
いったいそのプレイエルというピアノはどんなピアノなのだろう、とあこがれと興味がありました。
ただでさえ生産台数の少ないピアノが、はるばる極東の日本にやってくることもまれでしょうから、出会う機会はないだろうな、と思っておりましたが、この幻のピアノが幸運にも2011年に森のうえ食堂さんにやってきて、以来おりにふれ弾かせていただいく幸運に恵まれました。

そして今回ショパンに関するお話をうかがう機会を得て、
ショパンを弾かなきゃ!と、ショパン熱が再燃してきました。

これから、ラッキーデーの際にはプログラムの中にショパンを混ぜていきたいなと思います。
彼の作品はロマンチックな局面がクローズアップされますが、
彼の芯の強さ、優しさ、そしてちょっとユーモラスなところなども見つめつつ表現していきたいなと。
そして、皆様がショパンの音楽に触れるきっかけのひとつになれたら・・・とても嬉しいなと思います。

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ぜひ、皆様、森のうえ食堂へおでかけください。

TOMOYO

 

 

 

 

 


01. 2月 2015 by Tomoyo
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